TOPへ

ブログ

ワイヤー矯正で口内炎ができる理由と対策|ワックス活用・痛みの減らし方

矯正治療コラム

ワイヤー矯正中に口内炎ができる理由

ワイヤー矯正の治療を始めると、口内炎に悩まされる方は少なくありません。

矯正装置が常に口の中にあるため、頬の内側や唇、舌などの粘膜に装置が触れて刺激を与えることがあります。特にブラケットやワイヤーの尖った部分が粘膜に擦れることで、小さな傷ができやすくなってしまいます。

治療開始直後やワイヤーの調整後数日間は、口の中が装置に慣れていないため、より口内炎ができやすい時期といえます。会話や食事の際に何度も同じ場所が擦れると、繰り返し口内炎が発生してしまうこともあります。

また、矯正装置があることで口腔内の清掃が難しくなり、ブラケットやワイヤーの周りに汚れが溜まりやすくなります。磨き残しが生じて口腔内の環境が悪くなると細菌が繁殖し、炎症が起こるリスクが高まるため注意が必要です。

 

 

口内炎の種類と特徴

ワイヤー矯正中にできる口内炎には、いくつかの種類があります。種類別に説明していきます。

カタル性口内炎

物理的な刺激が原因でできる口内炎を「カタル性口内炎」といいます。矯正装置が軟膜に当たることでできるものを指します。

ブラケットやワイヤーが粘膜に繰り返し当たることで傷がつき、小さな潰瘍ができると、炎症を起こして痛みを伴う口内炎になります。粘膜の一部が赤く腫れ、熱を持っているような感覚があり、水ぶくれのようになることもあります。

表側ワイヤー矯正では頬や唇に、裏側矯正では舌に装置が当たりやすいため、それぞれの部位に口内炎ができやすくなります。一度できると外部からの刺激を受けるたびに痛みが生じ、同じ場所に繰り返しできやすいのが特徴です。

アフタ性口内炎

栄養不足やストレス、免疫力の低下が原因で起こる口内炎を「アフタ性口内炎」といいます。

口内炎の中心は白く、その周辺は赤く腫れた状態になります。ニキビのような見た目のイメージに近いです。矯正装置とは直接関係ありませんが、矯正治療中のストレスや食事制限などによる栄養の偏りが影響して発生することがあります。

通常は10日前後で自然に治ることがほとんどですが、なかなか治らなかったり繰り返しできたりする場合は、他の疾患の可能性もあるため歯科医院を受診することをおすすめします。

その他の口内炎

カンジダという細菌が原因でできる「カンジダ性口内炎」は、口腔内が不衛生になったり免疫力が低下したりすると発生しやすくなります。矯正装置があることで口腔内のケアが不十分になると、発生リスクが高まります。

また、金属アレルギーや食物アレルギーが原因で起こる「アレルギー性口内炎」もあります。矯正装置に使用される金属や接着剤にアレルギーがある場合、口内の粘膜が炎症を起こし痛みや腫れが生じることがあります。こうした場合も早めの歯科医院での相談をおすすめします。

 

矯正用ワックスの活用法

口内炎の痛みを和らげる効果的な方法として、矯正用ワックスの活用があります。

矯正用ワックスとは

矯正用ワックスは、ワイヤーやブラケットなどの矯正装置から口腔内を保護するための柔らかい素材です。

痛みの原因となっている装置の部分にワックスを貼り付けることで、粘膜への直接的な刺激を軽減し、摩擦を減らして痛みを和らげることができます。矯正用ワックスには、シリコンタイプやペーストタイプといったように、多少性質の違ういくつかの商品があります。基本的には当たる装置の部分を一定量のワックスで覆ってカバーして刺激が起きにくくしていきます。

正しい使い方

矯正用ワックスを効果的に使うためには、正しい手順で使用することが大切です。

まず、ワックスを使用する前に歯磨きをして口腔内を清潔にします。歯垢や食べ物のカスが残っているとワックスが密着しづらく、すぐ脱離する原因となります。、矯正装置の周りも丁寧に磨きましょう。次に、清潔な手でワックスを豆粒程度の大きさにちぎり、指で丸めて形を整えます。

ワックスをつける部分が唾液などで湿っている場合は、水分をティッシュなどでしっかり拭き取り、乾燥させることがポイントです。矯正装置や歯に水分が残っているとワックスがうまく密着しにくくなります。最後に、痛みを感じている装置の部分にワックスをゆっくりと押し付けるようにして貼り付けます。

ワックスを多くつけすぎると違和感が強くなることもあるため、適量を守りましょう。ブラケットの凹凸をカバーするようにしっかりと押しつけ、ワイヤーも包み込むようにつけると外れにくくなります。

使用時の注意点

寝るときであっても矯正用ワックスをつけたままで問題ありません。

矯正装置が口腔内に当たって生じる痛みによって眠れない場合は、ワックスを使って痛みを軽減してから就寝するとよいでしょう。ただし、食事の際はワックスが外れないように注意が必要です。食事中はワックスが取れやすく、誤って飲み込んでしまう危険性があります。

使用済みのワックスは衛生面から再利用せず、適切に廃棄しましょう。万が一ワックスを飲み込んでしまっても、もともと口の中で使うのを想定した安全な素材で作られているため健康に害はありません。ただし、できるだけ飲み込むのは避けた方が好ましいです。

痛みを軽減する対処法

矯正用ワックス以外にも、口内炎の痛みを和らげる方法があります。

市販薬の使用

市販の口内炎用の薬を使用することで、痛みや炎症を和らげることができます。

軟膏タイプやスプレータイプ、貼るタイプなど様々な種類があるため、口内炎の状態に応じて選びましょう。一般的には軟膏タイプが使いやすいですが、口の中では唾液により流れやすいので、すぐに効果が出て治るというものではありません。触れるとすごく痛くてつらい場合は貼るタイプやスプレータイプでカバーされるようなものがおすすめです。

矯正装置の調整

同じ場所に何度も繰り返し口内炎ができる場合は、歯科医師に相談して矯正装置の調整をしてもらうことも一つの方法です。

装置の位置や形状を調整することで、口の中の粘膜への刺激を減らすことができます。痛みがいつまでも続いたり、強い痛みを感じて軽減してこない場合は、担当医に連絡し指示に従うようにしましょう。

口内炎を触らない

口内炎ができた部分を舌や指で触らないようにしましょう。

触ることで炎症が悪化し、治りが遅くなることがあります。また、歯磨きやマウスウォッシュなどの適切なセルフケアで口の中を清潔に保つことも大切です。不衛生な状態で刺激が加わるとさらに大きくなる可能性があり、痛みが強まることもあります。

温冷療法の活用

痛みに対して、温めたり冷やしたりする方法も効果的です。

特に就寝前や入浴後など体が温まっているときに痛みを感じやすい場合は、冷却が有効です。薄い布で包んだ保冷剤や濡らしたタオルを痛みを感じている部分に当てると痛みが和らぐことがあります。ただし、長時間冷やしすぎたり、冷たすぎるものを直接当てると血流が悪くなる可能性があるので、1回5~10分程度にとどめましょう。

一方、温かい食塩水でうがいをすることも痛みの緩和になるという意見もあります。ぬるま湯に小さじ1/2程度の塩を溶かしてうがいをします。効果が実感できる場合は、1日数回うがいをするのがおすすめです。

口内炎を予防する方法

口内炎はできてしまうと大変つらいものなので、あらかじめできないように予防することも重要です。

口腔ケアを丁寧に行う

矯正装置の周りや歯と歯茎の境目を優しく丁寧に磨くことが大切です。

歯ブラシの毛先が柔らかめのものを選び、歯間ブラシや先の細いタフトブラシ、デンタルフロスを使用して装置の届きにくい部分に付着した汚れを取り除きましょう。口腔内を清潔に保つことで、虫歯や歯周病のリスクを下げるとともに、口内炎の予防にもつながります。

栄養バランスのとれた食事

口内炎を予防するためには、栄養バランスの取れた食事も重要です。

ビタミンB群は細胞の新陳代謝を促進し、口の中の粘膜を健康に保つために重要とされています。特に、牛乳や卵、レバー、納豆などに含まれるビタミンB2や、魚や肉、バナナ、じゃがいもなどに含まれるビタミンB6は口内炎の予防に効果的であると言われています。

オレンジ、レモン、キウイ、ブロッコリーなどに含まれるビタミンCには抗酸化作用があり、こちらも口の中の健康を保つために重要と言われています。コラーゲンの生成を助けることで、傷の治りを早める効果も期待できると言われています。

鉄分不足も口内炎ができる原因の一つとされています。赤身の肉、レバー、ほうれん草、豆類などから鉄分を十分に摂取することで、口内炎の予防につながります。

また、亜鉛の接種も効果的と言われています。牛肉、牡蠣、卵、ナッツなどに膨らまれており、免疫機能を維持することで、口の中の粘膜を健康に保つ役割があります。

食事内容の工夫

矯正装置の調整後は、歯に痛みを感じて硬いものが噛みづらくなる人も多くいらっしゃるかと思います。

調整後2~3日は特に痛みを感じやすいので、この期間は柔らかい食べ物を中心にした食事を心がけましょう。うどんやお粥、豆腐、パンなど、噛む力をあまり必要としない食品を中心にすると食べやすいかと思います。ただし、柔らかいものばかり食べていると顎の筋肉バランスが崩れる可能性があるため、痛みが落ち着いてきたら徐々に通常の食事に戻していくことが大切です。

十分な睡眠とストレス管理

睡眠不足やストレスは免疫力の低下につながり、口内炎ができやすくなります。

十分な睡眠時間を確保し、ストレスを溜めないように心がけることも口内炎の予防には重要です。矯正治療中は装置による違和感や痛みでストレスを感じることもありますが、気にしすぎのは良くありません。リラックスできる時間を作ることを意識すると良いかと思います。

まとめ

ワイヤー矯正中に口内炎ができやすいのは、矯正装置が粘膜に触れて刺激を与えるためです。

カタル性口内炎をはじめとする様々な種類の口内炎が発生する可能性がありますが、矯正用ワックスの活用や適切な対処法を実践することで、ある程度痛みを軽減できます。正しい使い方でワックスを使用し、市販薬などでケアも行う。なかなか改善が見られない場合は、担当医へ相談し、矯正装置の調整を検討しましょう。

また、丁寧な口腔ケアや栄養バランスのとれた食事、十分な睡眠とストレス管理によって口内炎を予防することも大切です。矯正治療中の口内炎に悩まされている方は、今回ご紹介した対処法や予防策を試してみてください。

浅草橋駅前歯科 矯正歯科では、丁寧なカウンセリングと痛みに配慮した治療を重視しています。矯正治療中に困ったことがあれば、お気軽にご相談ください。JR浅草橋駅西口から徒歩1分の好立地で、土日も診療しておりますので、お仕事でお忙しい方も安心して通院できます。

詳しくホームページ案内をご確認ください

美しい歯並びを手に入れるための矯正治療を、快適に続けていきましょう。